大容量ファイル配信でのフェイルモード

セグメントキャッシュが有効化されていない場合、大型のオブジェクトを処理する際に以下のフェイルモードが発生する可能性があります。

ヒント

大容量オブジェクトは、コンテンツ配信ネットワークに非効率性をもたらす原因となります。セグメントキャッシュ機能は、こうした大容量オブジェクトによる効率性の問題を解決することが出来ます。大容量のオブジェクトを配信するサービスでは、セグメントキャッシュを有効にすることを推奨します。セグメントキャッシュを有効にしていない場合、配信可能なオブジェクトサイズの上限は、Fastly アカウントを作成した時期によって以下のように制限されます。

  • 2020年6月17日以降にアカウントを作成しており、セグメントキャッシュを利用しない場合に、Fastly サービスのオブジェクトサイズの上限は 20MB です。
  • 2020年6月17日以前にアカウントを作成しており、セグメントキャッシュを利用しない場合、キャッシュ可能なオブジェクトサイズの上限は、ストリーミングミスを使用しないリクエストでは 2GB、ストリーミングミスを使用するリクエストでは 5GB となります。

オブジェクトサイズの上限

オリジンからのレスポンスの Content-Length ヘッダー値がオブジェクトサイズの上限を超えている場合、Fastly は 503 Response object too large レスポンスをクライアントに返却します。レスポンスに ヘッContent-Lengthダーが含まれない場合、Fastly はレスポンスボディの取得を開始します。レスポンスボディを取得中に、オブジェクトのサイズが上限を超えると判断された場合は、クライアントにステータス 503 Response object too large レスポンスを返却します。

ヘッContent-Lengthダーフィールドが存在せず、ストリーミングミス機能が有効である場合、Fastly はコンテンツをクライアントに配信します。しかし、レスポンスボディ取得中に、オブジェクトが最大のキャッシュ可能な上限を超えると Fastly が判断した場合、クライアント接続を即座に切断します。正規の接続クローズ時に送信されるはずの 0 サイズのチャンクなしに切断が行われるため、クライアント側ではプロトコル違反を検知します。

オリジン読み込みエラー

オリジンからのレスポンスボディ読み込み時にエラー、またはタイムアウトが発生した場合、ストリーミングミスを有効にしているかどうかによって問題は異って報告されます。ストリーミングミスが無効な場合は503レスポンスが生成されます。ストリーミングミスが有効な場合、すでにヘッダーが送信されているためエラーレスポンスを送信することが出来ません。この場合、Fastly はクライアントとの接続を即座に切断し、クライアントはプロトコル違反を検知します。レスポンスがチャンク形式の場合、クライアントが 0-length チャンクを受け取ることなく接続が切断されます。Content-Length が通知されている場合、クライアントがすべてのバイトが受け取る前に接続が切断されます。


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