OTFP メトリクスの収集

Fastly では、カスタム VCL の更新と特定のログストリーミング設定を組み合わせて使用することで、オンザフライパッケージング (OTFP) サービスのメトリクスを収集、処理、分析することができます。リモートログストリーミングを使用して OTFP メトリクスコレクションを設定すると、いくつかのサードパーティーとオープンソースのソフトウェアオプションにより、ログデータを集約して可視化と分析をすることができます。

重要

OTFP の設定方法が分からない場合は、変更を行う前にサポートチームにお問い合わせください

カスタム VCL のアップロード

  1. カスタム VCL をアップロードする前に Fastly VCL とカスタム VCL を組み合わせて使用する際の注意点を確認してください。

  2. 以下のカスタム VCL を Fastly VCL に追加します。

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    sub vcl_deliver {
    # Identify Request type
    if (req.url.ext ~ "m3u8|ts|aac|webvtt") {
    set resp.http.Otfp-Format = "HLS";
    } else if (req.url.ext ~ "mpd|m4s") {
    set resp.http.Otfp-Format = "DASH";
    } else {
    set resp.http.Otfp-Format = "OTHER";
    }
    # Extract name-value pairs Otfp Info herder
    if (resp.http.X-Fastly-Otfp-Info) {
    set resp.http.Otfp-SS = regsub(resp.http.X-Fastly-Otfp-Info, ".*ss=(\S+).*", "\1");
    set resp.http.Otfp-SL = regsub(resp.http.X-Fastly-Otfp-Info, ".*sl=(\S+).*", "\1");
    set resp.http.Otfp-VL = regsub(resp.http.X-Fastly-Otfp-Info, ".*vl=(\S+).*", "\1");
    # Resolution (rs name-value) not available for audio-only segments
    if (resp.http.X-Fastly-Otfp-Info ~ ".*rs=(\S+).*") {
    set resp.http.Otfp-RS = re.group.1;
    } else {
    set resp.http.Otfp-RS = "-";
    }
    }
    #FASTLY deliver
    return(deliver);
    }

ログエンドポイントの作成

指示に従ってアカウントのリモートログストリーミングを設定し、特定のログエンドポイントを作成する際に Format String フィールドを以下のように設定します。

%h now.sec %r %>s %b resp.http.Otfp-Format resp.http.Otfp-SS resp.http.Otfp-SL resp.http.Otfp-VL resp.http.Otfp-RS

ログエンドポイントの条件でログファイルのタイミングを制御する

過剰なログファイルを避けるには、ビデオセグメントがリクエストされたときにのみログが送信されるようにログエンドポイントに条件を付けることをおすすめします。そうすることで、Fastly のオリジンシールドから送信されたファイルを、ログから除外することが可能です。

  1. Fastly コントロールパネルにログインします。
  2. Home ページから、適切なサービスを選択します。検索ボックスで ID、名称、ドメインによる検索が行えます。
  3. Edit configuration をクリックし、アクティブなバージョンをクローンするオプションを選択します。
  4. Logging をクリックします。
  5. ログエンドポイントのリストで、リモートログストリーミングを設定する際に有効にしたエンドポイントを探し、Attach a condition をクリックします。
  6. 以下の要領で Create a new condition ウィンドウに入力します。
    • Name フィールドに、分かりやすい条件の名前を入力します。
    • Apply if フィールドに、resp.http.X-Fastly-Otfp-Info && !req.http.Fastly-FF と入力します。
  7. Save and apply to をクリックします。

ログデータの解析

任意の Varnish 変数および Fastly のさまざまな VCL 拡張機能に加え、ログファイルには以下のビデオ固有のフィールドが含まれます。

  • ss - 秒単位の動画セグメントプレゼンテーション開始時間
  • sl - 秒単位の動画セグメント時間
  • vl - 秒単位の動画再生時間
  • rs - ピクセル単位の動画トラックの表示解像度

これらのフィールドを使用して分析用のクエリを実行し、結果を動画配信設定の改良に役立てることができます。


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