Object Storage について

Amazon S3 と互換性のある大容量のオブジェクト・ストレージ・ソリューション「Fastly Object Storage」は、Fastly サービスとシームレスに連携します。Fastly Object Storage を使用することで、Fastly でより大きなサイズのファイルを保存することが可能になり、レイテンシの改善やキャッシュヒット率の向上、データ送信コストの削減が見込めます。

Fastly Object Storage を使用するには、Fastly コントロールパネルまたは API を使用してアクセスキーを作成します。これにより、Fastly でサイズの大きなファイルを保存およびアクセスしつつ、S3 と互換性を持つ API で操作できるようになります。S3 互換 API を使用して、データを保存するコンテナであり、オブジェクトともみなされるバケットを作成および管理できます。バケット操作を行う場合、Fastly のリージョンエンドポイントに対応する特定のリージョンが識別されます。

前提条件

制約と考慮事項

S3 互換 API 経由で Object Storage を使用する際には、以下の制約と考慮事項に注意してください。Fastly Object Storage にデータを保存する際に適用される制約と考慮事項もご確認ください。

  • コントロールパネルで作成されたアクセスキーは、バケットレベルではなくアカウントレベルで Fastly Object Storage へのアクセスを許可します。バケットレベルでアクセスを許可するアクセスキーを作成する必要がある場合は、Fastly API を使用してください。
  • fst または fastly から始まる名前はバケット名に使用できません。
  • 事前署名済みの URL はサポートされていません。
  • パブリックアクセス (バケットやオブジェクトへの認証されていないアクセスなど) はサポートされていません。
  • チャンクアップロードはサポートされていません。データは、リクエストごとに単一のチャンクとして転送する必要があります。
  • Fastly Object Storage は、アップロードされたオブジェクトを自動的に暗号化します。アップロードされたオブジェクトには、オブジェクトデータの MD5 ダイジェストとは異なる ETag が含まれるため、オブジェクトと対話するには S3 互換ツールの設定変更が必要になる場合があります。

次のステップ

Fastly Object Storage を使用するために必要な前提条件を満たし、すべての制限と考慮事項を確認した後、Object Storage のアクセスキーを作成し、S3 互換 API の使用を開始します。


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