レスポンスのチュートリアル
最終更新日 2018-08-16
Fastly では、ページをサーバーに保存することなく、キャッシュから直接提供されるカスタム HTTP レスポンスを作成することができます。レスポンスは、滅多に変更されない小さな静的アセットや、オリジンが利用できない場合に提供されるメンテナンスページを配信するためによく使用されます。このチュートリアルでは、独自のレスポンスを作成する方法をご紹介します。
ここでは、コントロールパネルを使用して設定の編集やデプロイを行う方法をすでにご存知であることを前提としています。Fastly のコントロールパネルを使用した基本的な編集方法をご存知ない場合は、ヘルプガイドをご参照ください。
クイックレスポンスの作成
Fastly では robots.txt ファイルや404と503のエラーのためのレスポンスをすばやく有効にして設定できる機能が用意されています。詳しくは、robots.txt ファイルの作成とカスタマイズに関するガイドや、カスタムレスポンスを使用してエラーページを作成する方法に関するガイドをご覧ください。
高度なレスポンスを作成する
高度なレスポンスを作成して、HTTP ステータスコード、MIME タイプ、レスポンスの内容を指定することができます。高度なレスポンスには3つの基本属性があります。
- Status - レスポンスヘッダーに含まれる HTTP ステータスコード
- Response - レスポンスを配信する際に提供されるコンテンツ
- Description - 分かりやすいレスポンスの識別子
この3つの属性を設定し、レスポンスに条件を加えることで、すぐにご利用のサービスで実行することができます。以下の手順で高度なレスポンスを作成することができます。
- Fastly コントロールパネルにログインします。
- Home ページから、適切なサービスを選択します。検索ボックスを使用すると、ID、名称、ドメインでの検索が行えます。
- Edit configuration ボタンをクリックし、アクティブなバージョンをクローンするオプションを選択します。ドメインページが表示されます。
- Content をクリックします。Content ページが表示されます。
-
Set up advanced response ボタンをクリックします。Create a synthetic response ページが表示されます。
- 以下の要領で Create a synthetic response ページの各フィールドに入力します。
- Name フィールドに分かりやすいレスポンスの名前を入力します (例:
My first response
)。 - Status メニューから適切なステータス (例:
200 OK
) を選択します。 - MIME Type フィールドにレスポンスのコンテンツタイプ (例:
text/html
) を入力します。 - Response フィールドに、条件が満たされた場合に表示されるレスポンスを入力します。
- Name フィールドに分かりやすいレスポンスの名前を入力します (例:
- Create ボタンをクリックすると、カスタムレスポンスが作成されます。
作成した新しいレスポンスがレスポンスリストに表示されます。
条件を追加する
条件を追加するには、以下の手順に従ってください。
-
新しいレスポンスの右側にある Attach condition をクリックします。 Create a new condition ウィンドウが表示されます。
- 以下の要領で Create a new condition ウィンドウの各フィールドに入力します。
- Type メニューから作成する条件の種類を選択します。
- Name フィールドには将来的に簡単に識別できるように、分かりやすい条件の名前を入力します。
- Apply if フィールドに、新しいレスポンスが発生する条件を入力します。条件は、
req.url ~ "^/construction/"
がレスポンスを作成するリクエスト条件になる形式をとります。 - Priority フィールドには、必要に応じて優先順位を入力します。条件の優先順位は「特別なケース」でのみ必要で、通常すべてのレスポンス条件でデフォルトの「10」のままにしておくことができます。
- Save and apply to ボタンをクリックします。
- Activate ボタンをクリックして設定変更をデプロイします。
これにより今後、条件が満たされると Fastly はカスタムレスポンスページを配信します。