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コンテンツとその配信
最終更新日 2018-04-24
Fastly が配信するコンテンツタイプ
World Wide Web では、コンテンツのフォーマットや送信方法を定義するために、HTTP (ハイパーテキスト転送プロトコル) と呼ばれる基本的なプロトコルが使用されます。Fastly の CDN サービスは、以下を含むすべての HTTP ベースのファイルコンテンツ (例:HTML、GIF、JPEG、PNG、JavaScript、CSS) を配信します。
- 静的コンテンツ
- 動的コンテンツ
- ビデオコンテンツ
各コンテンツタイプについて以下で説明します。
静的コンテンツ
静的コンテンツには、内容が変わることがほとんどないコンテンツが含まれます。Fastly では、静的コンテンツを2通りの方法で制御できます。
- TTL (有効期間) メソッドの使用。TTL の期限が切れた後、Fastly のキャッシュがコンテンツを再検証します。
- Fastly のインスタントパージ機能の使用。この方法では、コンテンツを無効にするパージリクエストをキャッシュが受け取るまで、コンテンツは有効なままになります。
静的コンテンツの例としては、画像、CSS、JavaScript ファイルなどがあります。
動的コンテンツ
動的コンテンツとは、予測できない間隔で変化するものの、短期間であればキャッシュ可能なコンテンツです。動的コンテンツは Fastly のインスタントパージ機能を利用して配信します。この機能を使用することで、コンテンツを無効にするパージリクエストをキャッシュが受信するまで、動的コンテンツは有効なままになります。Fastly では、パージリクエストの頻度が予測できないことを理解しています。ソースアプリケーションがコンテンツを最新に保つために高速かつ連続してパージリクエストを発行すると、動的コンテンツが頻繁に変更される可能性があります。ただし、変更がリクエストされずに長期間有効なままの動的コンテンツもあります。
動的コンテンツの例としては、スポーツ試合の得点経過、天気予報、ニュース速報、ユーザー生成コンテンツ、商品の在庫などがあります。
ビデオコンテンツ
ビデオコンテンツには以下のようなものがあります。
- ライブビデオストリーム
- ビデオオンデマンド (VOD) コンテンツライブラリ
ビデオコンテンツは標準の HTTP リクエストを使用して配信できます。具体的には、Fastly では HTTP ライブストリーミング (HLS)、HTTP 動的ストリーミング (HDS)、HTTP スムーズストリーミング (HSS)、MPEG-DASH などの HTTP ストリーミング標準をサポートします。Fastly の CDN サービスがビデオを配信するには、ビデオをパッケージ化する必要があります。
Fastly がサポートするコンテンツソース
Fastly キャッシュは、多岐にわたるソースから各種タイプのコンテンツを配信します。サポートされているソースには以下のようなものがあります。
- Web サイト
- インターネット API
- インターネットアプリケーション
- ライブビデオとライブリニアビデオ
- ビデオオンデマンド (VOD) ライブラリ
コンテンツのソースに関わらず、コンテンツのソースサーバーは HTTP で通信する必要があります。HTTP は、コンテンツに対して実行されるべきアクションを示す特定のタイプのメソッドを定義します。これらの HTTP メソッド (標準的な主要メソッドは GET、POST、PUT、DELETE) がどのように使用されるかによって、RESTful としてラベル付けされるかどうかが決まります。Fastly は、デフォルトで RESTful HTTP をサポートしていますが、使用されたメソッドが適切なキャッシュ機能にマッピングされていれば、非 RESTful HTTP の使用にも対応します。Fastly がサポートする各コンテンツソースについては、以下で詳しく説明します。
Web サイト
Web サイトとは、エンドユーザーがコンテンツをリクエストすると、ブラウザアプリケーション (Google Chrome、Apple の Safari、Microsoft の Internet Explorer、Opera Software の Opera など) にそのコンテンツを提供するサーバーです。コンテンツには、要求されたデータと、そのデータをエンドユーザーに視覚的に見せるためにブラウザが必要とするフォーマットや表示情報の両方が含まれています。
CDN サービスを利用しない場合、ブラウザはリクエストしたデータにアクセスできるオリジンサーバーに対して、ユニフォームリソースロケーター (URL) でデータを特定する HTTP GET リクエストを送信してデータをリクエストします。サーバーはデータを取得し、HTTP レスポンスを作成して要求元に送信します。しかしながら、CDN サービスを利用する場合は、利用者がデータに対するすべてのリクエストを CDN にリダイレクトするように設定しているため、HTTP リクエストはオリジンサーバーではなく CDN に送られます。この設定では、オリジンサーバーの CNAME またはエイリアスを追加することで、オリジンサーバーではなく Fastly を指すようにしています。
インターネット API
アプリケーション・プログラム・インターフェイス (API) は、プログラムが外部とどのように対話するかを正確に定義する言語とメッセージフォーマットを提供します。API は HTTP サーバー上に存在します。Webサイトからのレスポンスとは異なり、API のコンテンツには、リクエストされたデータとそのデータの識別情報のみが含まれます。フォーマットや表示に関する情報は含まれません。通常 API で得られたコンテンツは、別のコンピューティング処理への入力となります。データをエンドユーザーに視覚的に表示する必要がある場合は、代わりにデバイスアプリケーション (iPad、Android デバイス、iPhone の天気アプリなど) がデータを表示します。
従来型インターネットアプリケーション
従来型インターネットアプリケーションとは、当初インターネット上でのアクセス向けに開発されたものではないアプリケーションを指します。これらのアプリケーションは、非 RESTful な方法で HTTP を利用する可能性があります。これらはキャッシュを使わず段階的に高速化することができますが、エッジの Fastly POP と シールド POP 間およびオリジンへのシールド POP 間で実行される TCP スタックを最適化した場合にのみメリットがもたらされます。その後、ユーザーが経験した最大の遅延部分を徐々にキャッシュと置き換えることで有効化できます。
ライブビデオとライブリニアストリームおよびビデオのオンデマンドライブラリ
ライブビデオとライブリニアビデオのコンテンツ (テレビ放送など) は、一般的に情報のストリームとしてユーザーに配信されます。ユーザーは指定された放送時間に視聴するかどうかを選ぶことができます。一方、ビデオオンデマンド (VOD) では、エンドユーザーが特定の放送時間に視聴する必要がなく、好きな時間に映像コンテンツを選択して視聴することができます。
エンドユーザーが視聴する映像コンテンツの種類に関わらず、ビデオプレイヤーはコンテンツ全体の転送が完了する前に再生を開始することができます。エンドユーザーは Web ブラウザの一部として組み込まれたビデオプレイヤーアプリケーションからの HTTP リクエストを介して、お客様のサーバー上にあるビデオコンテンツにアクセスします。他の Webサイトのコンテンツとは異なり、このコンテンツにはフォーマット情報や表示情報が含まれません。代わりにビデオプレイヤーがフォーマットと表示を処理します。
ビデオコンテンツがリクエストされると、お客様のサーバーは、プレイヤーがエンドユーザーに動画を適切に描画するために必要なマニフェストファイルとともに、コンテンツを事前にパッケージ化された一連のファイルチャンクとして送信します。マニフェストには、各ファイルチャンクの名前が記載されています。ビデオプレイヤーアプリケーションはまず、リクエストするビデオコンテンツのチャンク名を知るために、マニフェストファイルを受信する必要があります。
ここでいう事前パッケージ化とは、ビデオコンテンツを受信し、指定した寸法と伝送速度で表示するためにストリームをセグメント (チャンク) に変換またはトランスコードし、ユーザーが表示したいライブビデオのセグメントをビデオプレイヤーが識別して要求できるようにパッケージ化する処理を指します。
お客様のアカウントでビデオ配信をリクエストする場合は、Fastly のアカウント担当者 (japan@fastly.com) までご連絡ください。
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