Fastly Web コントロールパネルについて

Fastly のサービスにはアプリケーション プログラミング インターフェース (API) の他に、Web の Fastly コントロールパネル経由でもアクセスすることが出来ます。アクセスには適切なユーザー権限が必要となります。

Fastly コントロールパネルへのアクセス

Fastly の コントロールパネルにアクセスするには、 Fastly アカウントを作成する必要があります。アカウントは無料で作成出来ます。アカウントを作成すると、 https://manage.fastly.com に直接アクセスするか、 Fastly ウェブサイトのほぼすべてのページの右上に表示されている Login ボタンをクリックすることでコントロールパネルにログインすることが出来ます。

コントロールパネルにログインすると、ログインしたユーザーの役割とアクセス権に基づいた内容が表示されます。

the stopwatch link

デフォルトのコントロールグループは、インターフェイスの上部を左から右に向かって次のように表示されます。

All services ページについて

All service ページは全てのサービスの概要を、リクエスト/秒の多い順にソートして表示します。このページは適切なアクセス権限を持つユーザーがログインすると自動的に表示されます。ストップウォッチのアイコンのとなりにある Home をクリックすることでも All services 画面にアクセスすることが出来ます。

stopwatch icon selected

All services 画面から下記が可能です。

  • サービス名の下にあるReal-time Statsをクリックすることにより、指定したサービスのReal-time Stats 情報にアクセスできます。
  • Configuration の列に各サービスの現在アクティブなバージョンが表示されています。これをクリックすることで、そのバージョンの設定画面を直接開くことができます。
  • Request Per Second の列で1秒間のリクエスト数を見ることができます。
  • Last 2 Hours of Requests の列で過去2時間で受信したリクエスト総数のグラフを見ることができます。

the all services page

ドメイン名を Search by domain フィールドに入力することで、特定のサービスを検索することも出来ます。入力するドメイン名は検索したいサービスに登録されているドメイン名と完全に一致させる必要があります。

Stats ページについて

Stats ページはサービスについてのリアルタイム監視とキャッシュの統計情報の表示を可能にします。

ここから、以下へのアクセスが可能です。

  • Real-time Stats:サービスのキャッシュ状態の監視を可能にします。
  • Historic Stats:サービスの過去の統計情報の表示を行います。

Stats へのリンクは役割とアクセス権を持ったユーザーでログインすると自動的に表示されます。

Real-time Stats の表示

Real-time Stats ページでは情報が1秒毎に更新され、サービスごとのキャッシュ状況をリアルタイムで確認することが出来ます。

real-time analytics page

ユーザーによってはページ上のデーターがグレーアウトもしくは空白になることがあります。また、意味のある情報を表示するための十分なトラフィックが発生していない場合、情報が表示されない場合があります。

real-time cache activity for a service per second from all data centers

ダッシュボードの上部には、データを取得するデータセンターを選択可能なメニュー (デフォルトではすべてのデータセンター) が表示され、そのメニューの下には以下のようなキャッシュアクティビティ情報がリアルタイムで表示されます。

  • Hits: リクエストされたデータがキャッシュに見つかった回数
  • Hit Time: キャッシュにヒットしたリクエストを処理するのに要した時間
  • Misses: リクエストされたデータがキャッシュに見つからなかった回数
  • Hit Ratio: キャッシュ対象のすべてのコンテンツに対してキャッシュしたコンテンツが返却された割合。キャッシュヒット ÷ (ヒット+ミス) で定義されます。
  • Miss Time: キャッシュにミスしたリクエストを処理するのに要した時間
  • Requests: 対象のサイトに対して Fastly が受け取ったリクエストの総数
  • Errors: 発生したエラーリクエストの回数

上述のキャッシュアクティビティ情報に続いて、下記のようなグラフが表示されます。

Individual dashboard graphs

グラフにはそれぞれ以下のような情報が表示されます。

  • Global POP Traffic: 対象のサービスへのリクエストがどの POP を経由したかを示すヒートマップ
  • Requests: 対象のサービスで受信したリクエストの総数
  • Errors: 発生したエラーの総数
  • Hit Ratio: キャッシュ対象のコンテンツのキャッシュヒット率
  • Bandwidth: 対象のサービスにおける Fastly から利用者への送信帯域の情報
  • Image Optimization Requests: Fastly イメージオプティマイザーを有効にした場合、 イメージオプティマイザーで処理された画像へのレスポンスの情報
  • Origin Latency: キャッシュミスリクエストに対してファーストバイトを返却するまでに要した時間を示すヒストグラム (ミリセカンド単位で計測) Origin Latency の値が高い場合、バックエンドのオリジンがリクエストを処理するのにより長い時間を要したことになります。

Real-time データー表示終了後、数分後にはデータは Historic Statsで確認が可能となります。ただし次のような理由により、トラフィックが表示されない場合があります。

  • データを表示するのに十分なトラフィックが発生していない。 この場合は、サイトを訪問してトラフィックを発生させて下さい。
  • CNAME 変更直後である。 DNS の変更がインターネットに伝搬するのには数分から数時間かかることがあります。詳細については DNS 情報の変更 をご参照下さい

Real-time データーの表示が始まれば、Stats グラフでの作業が可能となります。

Historic Stats の表示

Historic Stats ページでは選択されたサービスの Stats API をビジュアル表示することができます。グラフではサービスの過去の統計情報の表示を行います。

stats link selected

表示されるキャッシングやパフォーマンス指標のグラフは、ウェブサイトのスピードを最適化するために有用な情報です。これらの情報には、次のようなものが含まれます。

  •  Hit Ratio グラフでは Fastly 上でコンテンツがどの程度キャッシュヒットしているかを示します。この指標は、すべてのキャッシュ可能なコンテンツ (ヒット+ミス) に対するキャッシュヒットの割合を表します。ヒット率を増加させることで、Fastly を使用することによる全体的なパフォーマンスの改善をより大きくすることが出来ます。
  • Cache Coverage グラフでは、サイトの中でどの程度のコンテンツが Fastly でキャッシュ可能であるかを示します。この指標は、キャッシュ可能なリクエスト (つまり、"パス"ではないリクエスト) と合計リクエストの比率を表します。パス対象のコンテンツの割合を減らし、キャッシュカバー率を向上させることで、サイトのパフォーマンスが向上し、オリジンサーバーの負荷をより軽減することが出来ます。
  • Caching Overview グラフでは、(VCL エッジレスポンスでの) キャッシュヒット、キャッシュミス、シンセティックレスポンス、そしてパス (キャッシュ出来ないリクエスト) といった指標を比較することができます。

以下のトラフィックのグラフでは、Web サイトのトラフィックが時間の経過と共にどのように変化したかを分析することが出来ます。これらのグラフは、次のものを含みます。

  • Requests グラフでは、対象のサイトに対して Fastly が受け取ったリクエストの総数が表示されます。
  • Bytes Transferred グラフでは、対象のサイトに対して Fastly が配信したバイト数の合計を表示します。
  • Header & Body Bytes Transferred グラフでは、 配信した HTTP リクエストのボディ部分とヘッダー部分のバイトが相対的に表示されます。
  • Miss Latency グラフでは、キャッシュミスリクエストの処理時間の統計分布を表示します。
  •  Error Ratio グラフでは、全体のリクエストに対するエラーレスポンス (5XX および 4XX のエラーステータスコード) の割合を表示します。このグラフを使用すると、エラーレスポンスのフィルターを可能にし、指定した時刻内に発生したエラーのスパイクをすばやく特定できます。
  • HTTP Info, Success, & Redirects グラフでは Fastly が配信した HTTP Info (1XX)、Success (2XX)、そして Redirect (3XX) のステータスの数を表示します。
  • Status 3XX Details グラフでは配信した HTTP 301、302、304、そしてその他の 3XX ステータスのリクエスト数の内訳を表示します。
  •   HTTP Client and Server Errors グラフでは配信した HTTP のクライアントエラー (4XX)、サーバーエラー (5XX) ステータスの数を表示します。
  •   Image Optimization Requests Fastly イメージオプティマイザーを有効にした場合、イメージオプティマイザーで処理された画像へのレスポンスの情報

Stats グラフでの作業

Real-time と Historic グラフで下記が可能となります。

グラフ上でのカーソル操作

また、グラフの任意の部分にマウスカーソルを置くと、マウスにあわせて自動的に更新されるタイムスタンプインジケータが表示されます。

hover animation for graph timestamp

平均値の表示と非表示

平均値を示す点線が一部のグラフでは表示されます。この平均線を非表示とするには、Avg (平均) チェックボックスの選択を解除してください。

average graph line

グラフのサイズ変更

グラフの右端にある四つの矢印が書かれたボタンをクリックすると、グラフの一部を拡大したり縮小したりすることが出来ます。拡大時には次のような情報が表示されます。

  • グローバル POP トラフィックのヒートマップでは、各 POP でのトラフィック状況を示す大きなマップと、POP が現在処理しているリクエスト/秒、リクエストのエラー率、帯域情報に関するデータを継続的に更新して表示します。
  • Requests、Errors、および Hit Ratio のグラフが、元々大きく表示されている Bandwidth、Origin Latency のグラフと並んで同様に拡大して表示されます。
  • Origin Latency グラフの右上に表示されている小さなギアアイコンをクリックすることで、表示するグラフの上限値を15秒からより短い時間枠に変更できます。

スムーズスクロールの無効化

Dashboard グラフは継続的に更新されます。そのため、ダッシュボードを長時間開いたままにしておくと、CPU 使用率が高くなることがあります。その場合、 Smooth scrolling チェックボックスを解除することでパフォーマンスを改善することが出来ます。ただし、このチェックボックスの選択を解除すると、グラフのアニメーションはスムーズに行われません。

dashboard smooth scrolling checkbox

サービスバージョンのアクティブ化の表示

サービスのバージョン変更は、グラフ上に縦のラインとして表示されます。マウスカーソルを動かすことで、有効なサービスのバージョンと、有効化を行った時間が表示されます。

stats hover for version activation indicator

表示内容の変更

表示される Stats 情報は変更可能です。

the Historical status

表示されているすべてのグラフについて、以下の内容を変更することが出来ます。

  • グラフが表示するデータの期間 (ローカル時間)
  • サンプリングするデータの粒度
  • 全体のデータ、もしくは特定の地域のみの情報を表示するか
  • 統計値の表示方法

グラフに表示される統計情報の変更

各グラフに表示される統計値は変更することができます。たとえば、この Requests グラフ上には Average ボタンが表示されています。

controlling the types of displayed stats via the menu next to each value

このボタンをクリックする事で (Real-time Stats に表示されるボタンも含みます) グラフに表示するデータを Average (平均)、95th percentile (95%タイル)、Minimum (最小値)、Maximum (最大値)、Total (合計) に変更出来ます。

特定のデータを非表示にすることもできます。たとえば、以下の Caching Overview グラフでは、データ値の上にある「Hits」の上にカーソルを置くと、小さなクリック可能な hide (非表示) リンクが表示されます。このリンクをクリックすると、グラフにその値が表示されなくなります。

Requests overview graph with Hits hidden

非表示にされたデータはグレー表示されていますが、グラフに非表示データは表示されません。hide (非表示) リンクの代わりに show (表示) リンクが表示されます。

Configure (設定) ページについて

Configure ページでは、各キャッシュインスタンスの動作や、データ・ソースから取得したコンテンツをどのように配信するかを定義します。Configure ページは適切なアクセス権限が設定されたログインユーザーに自動的に表示されます。

the Configure link

Configure ページでは各サービスの配信設定の複数のバージョンを作成し、それを有効化したり無効化することが出来ます。

具体的には、以下のような内容の設定と管理を行うことが可能です。

  • リクエストをサービスに適用するために利用されるドメイン
  • サイトのバックエンドとして使用されるホストとアクセス方法
  • バックエンドホストの状態を監視するヘルスチェック
  • Fastly のコンテンツキャッシュ、配信を制御するリクエスト、キャッシュ、レスポンス関する様々な設定
  • ログに含める情報と、(rsyslog として定義される) 配信先
  • Varnish の設定言語であるカスタム Varnish Configuration Language (VCL)
  • 条件 (Conditions) の内容や、サービス内でどのように使用されるか (例: リクエスト処理中、バックエンドからレスポンスを受け取った時、オブジェクトをキャッシュする直前等)

適切な権限がある場合、有効化 (Activate) した設定はすぐに有効になります。また、意図した動作をしない場合は迅速にそれらの変更をロールバックすることができます。また、Configure ページでは2つの異なるバージョンの 設定内容を比較することが出来ます。

User Menu (ユーザーメニュー) について

デフォルトのコントロールグループの右端にユーザーメニューが表示されます。

the Account settings menu

アクセス権限に応じて、アカウントやユーザー情報を設定する様々なページへアクセスすることが出来ます。具体的には Account (アカウント) の詳細、Billing (課金) 情報、Support (サポート) へのアクセスが可能になります。また、コントロールパネルからのログアウトリンクもここに表示されます。

Account (アカウント) ページについて

User メニューから Account を選択すると、ログイン ID が属するアカウントの関連情報が表示されます。会社プロフィール等、以下のものが含まれます。

加えて個人プロフィールも表示されます。具体的には以下の内容が含まれます。

  • Your profile (個人プロフィール) では名前とメールアドレス を含みます
  • Change password (パスワード変更) では現在のログインパスワードを変更することができます
  • Two-factor authentication (2要素認証) ではユーザー自身のログインに対する他要素認証の設定を変更できます
  • Personal API tokens (パーソナル API トークン) では personal API tokens の作成や削除を行い、アカウント内の様々なサービスやリソースに対するアクセスを管理することができます

Account ページでは様々なユーザーのアクセス権限 だけではなく、アカウントに招待したユーザーへ付与するロールやアクセス権限も管理することが出来ます。さらにこのページでは、アカウントアクセスへのセキュリティ設定や、アカウントのキャンセルも行うことが出来ます。

Billing (課金) ページについて

User メニューから Billing を選択すると、ログイン ID が属するアカウントの課金の関連情報が表示されます。以下のものが含まれます:

  • Invoice history アカウントに関する月々の課金履歴およびお支払い状況が表示されます。
  • Upgrade account 現状のアカウントタイプが表示され、もし現在 Developer account をご利用の場合には、Paid account にアップグレードすることが出来ます。
  • Credit card クレジットカード情報の表示、変更を行うことが出来ます。
  • Tax address アカウントに関するTax address を変更することが出来ます。
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