VCL ガイド

Fastly の Edge Cloud サービスでは、スクリプト言語の Fastly Varnish Configuration Language (VCL) を使用して Varnish キャッシュにロジックを設定・追加できます。Fastly VCL により、Fastly サービスに対する変更を生成してコンパイルできます。これらの変更は、メンテナンス時間またはサービスのダウンタイムを必要とせずに世界中のすべての Fastly キャッシュに反映できます。Fastly VCL は、コントロールパネルで指定されたサービス設定に基づいて自動的に生成されます。

VCL とその利用法

特別な設定で独自の VCL ファイルを作成できます。カスタム VCL ファイルは、Fastly キャッシュにアップロードして有効化できます。

カスタム VCL と Fastly VCL をミックスアンドマッチすることもできます。カスタム VCL を使用している場合、Fastly コントロールパネルでオプションが失われることはありませんが、カスタム VCL は常にコントロールパネルによって生成された VCL よりも優先されるます。カスタム VCL とデフォルト VCL の関係に注意してください。

重要

個人情報が VCL に組み込まれることがないようにしてください。Fastly が個人情報の保護にどのように対応しているかについて、詳しくは Compliance and Law FAQ をご覧ください。

VCL にインライン C コードを埋め込む

現在、ユーザーに対して埋め込まれた C アクセスを提供していません。Fastly は共有インフラストラクチャです。インライン C コードを使用できるようにすると、あらゆるものからの読み込み、書き込み、書き出しのための権限を単一ユーザーに与えてしまう可能性があります。その結果、varnish のプロセス (ディスク上のファイル、varnish ユーザーのプロセスのメモリなど) が保護されなくなります。インライン C コードによってユーザーが、サーバーのクラッシュやデータの盗用、ボットネットの実行などを行える可能性があるからです。

Fastly ではお客様からのフィードバックを尊重します。C コードが必要な機能に興味がございましたら、サポートチームまでお問い合わせください。Fastly のエンジニアリングチームは、このようなチャレンジに喜んで取り組みます。

VCL と Varnish について詳しく学ぶには

Fastly の Developer Hub では、VCL サービスでカスタムエッジロジックをプログラミングすることを目的とした Fastly VCL の参考資料を提供しています。また、VCL を用いたFastly プラットフォームでの構築方法や、現在のベストプラクティスについても紹介しています。

VCL に関するオンライン情報をお求めの場合は、まず最初に公式の Varnish ドキュメントを確認することをお勧めします。また、Varnish に関する商業的サポートを提供する Varnish Software による無料のオンラインブックもご利用ください

Roberto Moutinho 氏の著書『 Instant Varnish Cache (速習 Varnish Cache)』も参考になります。


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