カスタム VCL のアップロード
最終更新日 2020-08-14
Fastly では、特殊な設定を含む独自の Varnish Configuration Language (VCL) ファイルを作成することができます。カスタム VCL ファイルをアップロードすることで、カスタム VCL と Fastly VCL を同時に使用することができます。VCL ファイルをアップロードすれば、いつでも新しいバージョンのサービスを有効化する前に、VCL をプレビューすることができます。カスタム VCL は、Fastly によって生成された VCL よりも常に優先されることに留意してください。
個人情報、シークレット、機密情報をディクショナリーや VCL に組み込んではいけません。Compliance and Law FAQ に Fastly が個人情報の保護をどのように行なっているかが詳しく記載されています。
VCL ファイルのアップロード
カスタム VCL ファイルをアップロードするには、以下の手順に従ってください。
- Fastly コントロールパネルにログインします。
- Home ページから、適切なサービスを選択します。検索ボックスを使用すると、ID、名称、ドメインでの検索が行えます。
- Edit configuration ボタンをクリックし、アクティブなバージョンをクローンするオプションを選択します。ドメインページが表示されます。
- Custom VCL タブをクリックして Custom VCL ページを開きます。
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Upload a new VCL file ボタンをクリックします。Upload a new VCL file ページが表示されます。
- Name フィールドに VCL ファイルの名前を入力します。インクルードされるファイルの場合、この名前はメインの VCL ファイル内のインクルードステートメントと一致しなければなりません。詳しくは、VCL の追加設定を含める方法をご覧ください。
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Upload file をクリックし、アップロードするファイルを選択します。ボタンの横にアップロードされたファイルの名前が表示されます。
重要Fastly コントロールパネルからダウンロードした生成 VCL をアップロードしないでください。代わりに、Fastly の VCL ボイラープレートのコピーを編集してからアップロードすると、エラーを避けることができます。
- Create ボタンをクリックします。VCL ファイルが Varnish Configurations のセクションに表示されます。
- Activate ボタンをクリックして設定変更をデプロイします。
VCL ファイルの編集
既存の VCL ファイルを編集するには、以下の手順に従ってください。
- Fastly コントロールパネルにログインします。
- Home ページから、適切なサービスを選択します。検索ボックスを使用すると、ID、名称、ドメインでの検索が行えます。
- Edit configuration ボタンをクリックし、アクティブなバージョンをクローンするオプションを選択します。ドメインページが表示されます。
- Custom VCL タブをクリックして Custom VCL ページを開きます。
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Varnish Configurations のセクションで編集したい VCL ファイルをクリックします。Edit an existing VCL file ページが表示されます。
- Name フィールドには、VCL ファイルの新しい名前を任意で入力します。
- Download をクリックすると、該当するファイルがダウンロードされます。
- ファイルに必要な変更を加えて保存します。
- Replace file ボタンをクリックして、更新したファイルを選択します。選択されたファイルが既存の VCL ファイルに置き換えられ、ボタンの横にファイル名が表示されます。
- Update ボタンをクリックすると、Fastly アプリケーションの VCL ファイルが更新されます。
- Activate ボタンをクリックして設定変更をデプロイします。
VCL の追加設定をインクルードする
VCL のフル設定を管理しやすくするために複数のファイルに分割して、メインの VCL ファイルからアクセスできるようにすることができます。これにより、特定の目的のためのロジックや頻繁に変更されるロジックなど、ロジックの塊を意味のある数だけ別のファイルに分けることができます。
- まず、VCL の一部を切り離し、別のファイルに配置します。どんなファイル名でも拡張子でも構いません。例えば、
foo.vcl
としても、bar.txt
としても問題ありません。 -
Varnish の設定にインクルードするためにファイルをアップロードし、アップロード時に Name フィールドにユニークな名前を入力してください (例えば
Included VCL
など)。アップロードされたファイルは、メインの VCL ファイルと一緒に Varnish Configurations のセクションに表示されます。 -
インクルードされた VCL ファイルの名前を、メインの VCL 設定ファイルで独立した行に入力します。例えば、Included VCL ファイルは、以下のような1行でメインの VCL ファイルに追加されます。
1
include "Included VCL";
- 引き続き VCL ファイルをアップロードし、
include "<VCL FILE>";
のシンタックスを使用して、<VCL FILE>
の部分が Name フィールドに入力した名前と完全に一致するようにしながらメインの VCL にインクルードします。
アクセス制御リストを手動で作成する方法に関するガイドでは、インクルードされた VCL を使用する一般的な例を紹介しています。
有効化前に VCL をプレビューする
以下の手順で、サービスバージョンを有効化する前に VCL をプレビューすることができます。
- Fastly コントロールパネルにログインします。
- Home ページから、適切なサービスを選択します。検索ボックスを使用すると、ID、名称、ドメインでの検索が行えます。
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Show VCL をクリックします。
VCL preview ページが表示されます。