CNAME レコードの追加

このガイドでは、正しいホスト名を選択する方法と、DNS プロバイダーでドメインの CNAME レコードを更新する方法について説明します。適切な CNAME レコードを選択することは、Fastly をリバースプロキシとして利用し、エンドユーザーのトラフィックを Fastly 経由で配信するのに必要な最後の作業となります。

設定前の注意点

DNS CNAME レコードを追加する前に以下の点をご確認下さい。

  • CNAME レコードを設定するためには、ドメインの DNS レコードを変更する権限が必要となります。
  • apex ドメイン (例えば example.com ではなく www.example.com) で Fastly を利用する場合、CNAME レコードは使用できません。詳細については、apex ドメインで Fastly を利用するをご確認ください。
  • 無料 TLS ホスト名に CNAME レコードを追加することはできません。

CNAME レコードの正しい Fastly ホスト名を選択する

DNS CNAME レコードを正常に更新するためには、正しい Fastly のホスト名を選択する必要があります。利用するホスト名は以下の条件によって異なります:

Fastly ではこれらの要件に基づき、以下のホスト名の利用を推奨します。

TLS を利用しないホスト名とトラフィック制限

TLS をサポートする必要がなく、HTTP (80) のみを受け付ける場合は次のいずれかのホスト名をご利用下さい。

  • Fastly のすべてのグローバルネットワークを利用する場合は nonssl.global.fastly.net. を使用します。
  • Fastly の北米と EU の配信拠点のみを利用する場合は nonssl.us-eu.fastly.net.を使用します。

TLS が有効化されたホスト名

Fastly TLS を購入済みの場合は、HTTP/1.1 と HTTP/2 が有効化された以下のいずれかのホスト名をご利用ください。

  • Fastly のすべてのグローバルネットワークを利用する場合は [letter].sni.global.fastly.net を使用します。
  • TLS 1.3 および TLS 1.2 が有効な場合は j.sni.global.fastly.net 、TLS 1.3 + 0RTT および TLS 1.2 が有効な場合は k.sni.global.fastly.net を使用します。

DNS プロバイダーでの CNAME レコードの更新

ドメインに適切な Fastly ホスト名を決定したら、次にドメインに CNAME レコードを作成します。CNAME レコードを設定する手順は、DNS プロバイダーのコントロールパネルインターフェースにより異なります。CNAME レコードの作成または更新の手順については、お使いの DNS プロバイダーのドキュメントを参照してください。

独自の DNS サーバーを運用しているか、BIND ゾーンファイルの形式に精通している場合、CNAME レコードは次のようになります。

1
www.example.com.    3600    IN    CNAME   nonssl.global.fastly.net.

上記の例では、Fastly は www.example.com. ドメインに適用されており、有効期限 (TTL) は 3600 秒 (1時間) が設定されています。レコードのタイプは CNAME で、Fastly ホスト名は nonssl.global.fastly.net. です。TLS はサポートされておらずトラフィックは世界中の Fastly ネットワークを通じて配信されます。

DNS CNAME レコード更新時のベストプラクティス

  • サービスを適用したいすべてのドメインを適切な Fastly サービスに登録してください。ドメインが登録されていない場合、 unknown domain エラーが発生します。
  • サービスが正しく設定されていることを確認して下さい。curl コマンドを利用したり、ドメイン変更前のテストセットアップガイドに記載されている方法に従って、ローカルの端末で Fastly サービスをテストしたりすることができます。
  • 同じドメインに複数のホスト名がある場合 (例 : 、api.example.comwww.example.com) app.example.com、DNS に DNS ワイルドカードレコード (*.example.com) を設定することで、ひとつの CNAME レコードのみを作成し、管理できます。この場合、マッチングするドメインもしくは個別の *.example.com ドメインも Fastly サービスに追加する必要があります。
  • Fastly ホスト名に CNAME を向ける前に、サービス設定を変更して、60 秒など短めの TTL を該当の DNS レコードに設定し、古い TTL が切れた状態にしておくことを推奨します。このように古い TTL が切れてから CNAME レコードを作成することで、万が一問題が発生した場合にも短時間で切り戻すことが可能となります。Fastly 経由での配信に問題がないことが確認できた後に、通常の長い TTL を設定することが可能です。

CNAME レコードの確認

CNAME レコードを確認するには、ターミナルウィンドウで次のコマンドを実行します。

1
$ dig www.example.com +short

次のような内容が出力されます。

1
2
nonssl.global.fastly.net.
151.101.117.57

通常、最初に現在の Fastly ホスト名が表示されます (上記の例では nonssl.global.fastly.net.)。Fastly ホスト名が表示されない、もしくは正しくない Fastly ホスト名が表示される場合、 DNS プロバイダーにて CNAME レコードが正しく設定されていないか、古い CNAME レコードがご利用中の DNS リゾルバーにキャッシュされている可能性があります。

OpenDNS Cache Checkwhatsmydns.net など各種オンライン DNS クエリツールを利用することで、世界中の異なる DNS リゾルバーからの DNS レスポンスをテストすることができます。

CNAME レコードの削除

サービスの無効化サービスの削除またはアカウントのキャンセルを行う場合、Fastly ホスト名を指定している CNAME レコードの修正または削除を行うことを強く推奨します。手順については DNS プロバイダーの Web サイトに記載されている指示に従ってください。そうすることで、ドメインの不正使用リスクを最小限に抑えることができます。

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