ログストリーミング: Amazon Kinesis Data Streams

Fastly のリアルタイムログストリーミング機能は、Amazon Kinesis Data Streams にログファイルを送信することができます。Amazon Kinesis Data Streams (KDS) は、さまざまなソースからのデータを継続的にキャプチャできるリアルタイムのデータストリーミングサービスです。

注意

Fastly ではサードパーティのサービスに関する直接のサポートは行っておりません。詳細については、Fastly のご利用規約をご覧ください。

Fastly ログストリーミングと Amazon Kinesis Data Streaming の仕組み

Amazon KDS は、データレコードをストリームに送信します。各ストリームは、1以上のシャードによって構成されます。シャードは一定の処理能力を表し、ストリームの総処理能力は、シャードの数によって決定されます。シャードの数は、ストリームの有効期間にわたって増加および減少させることが可能です。Fastly Kinesis のログエンドポイントはシャードの数を監視し、利用可能なシャードにおいてログデータの記録を一様に配信するため、シャード数の調整は重要になります。ストリームのシャードの数が変更されると、Fastly Kinesis のログエンドポイントがそれに応じて自動的に調整されます。目標は、お客様に必要な設定のオーバーヘッドを最小限に抑えながら、ストリームのスループット能力を最大限に活用することです。

ログ量がストリームのスループット容量を超えた場合、Amazon KDS は Fastly にストリームがスロットルされていることを示すエラーを返し、一部のログが配信されない可能性があります。AWS CloudWatch は、Kinesis Data Streams のメトリクス (WriteProvisionedThroughputExceeded) を提供しており、これを用いてモニタリングすることで、必要に応じてストリーム容量の調整を行うことができます。

ヒント

Amazon KDS の操作や容量制限の詳細については、Kinesis 開発者用ガイドをご参照ください。

前提条件

Amazon KDS を Fastly サービスのログエンドポイントを追加する前に、AWS アカウントにて Fastly 専用の Identity and Access Management (IAM) 認証情報を作成してください。その際、一時的な認証情報を与えることができる、AWS IAM のロールを作成することをお勧めします。詳細については、Fastly ログ用 AWS IAM ロールの作成を参照してください。または IAM ユーザーを作成し、ユーザーにログストリームの kinesis:PutRecords および kinesis:ListShards 権限を与えることもできます。詳細については、Amazon の AWS の認証情報の解説・取得方法に関するガイドをご参照ください。

ログエンドポイントとしての Amazon Kinesis の追加

AWS のアカウントを作成し、Amazon Kinesis で IAM ユーザーを作成した後、以下の手順で Amazon KDS をログエンドポイントとして追加します。

  1. Deliver サービス
  2. Compute サービス
  1. リモートログストリーミングの設定に関するガイドをご確認ください。
  2. Amazon Kinesis Data Streams エリアで、Create endpoint をクリックします。
  3. Create an Amazon Kinesis Data Streams endpoint フィールドに以下のように入力します。
    • Name フィールドに分かりやすいエンドポイントの名前を入力します。
    • Placement セクションでは、生成される VCL にログコールが配置される場所を選択します。有効な値は Format Version Defaultwaf_debug (waf_debug_log)None です。詳細については、ログ配置の変更に関するガイドをご覧ください。
    • Log format フィールドには、ログ形式に使用する Apache 形式の文字列や VCL 変数を任意で入力します。詳細については、形式例のセクションをご覧ください。
    • Access method フィールドでは、User Credentials または IAM Role を選択します。
    • User Credentials を選択した場合、AWS アカウントで作成した Fastly 専用の IAM ユーザーに関連するアクセスキーとシークレットキーを入力します。詳細については、Amazon のセキュリティの認証情報に関するドキュメントを確認してください。
注意

パスワード管理ソフトウェアによっては、Web ブラウザが誤って Secret Key フィールドをパスワードフィールドとして扱う場合があります。そのため、ソフトウェアによってこのフィールドに Fastly アカウントのパスワードが自動的に入力されてしまう場合があります。Fastly サービスと AWS が統合されなくなってしまいますので、その場合は代わりに Secret Key を手動で入力してください。

  • IAM Role を選択した場合、KDS への Fastly のアクセスを許可する IAM の役割用の Amazon Resource Name (ARN) を入力します。詳細については、Fastly ログの AWS IAM のロールの作成を確認してください。
  • Stream name フィールドに、ログデータの送信される Kinesis ストリームの名前を入力します。
  • Region メニューから、ログの送信先の地域を選択します。これは、Kinesis ストリームを作成した地域と一致する必要があります。
  1. Create をクリックして新規のログエンドポイントを作成します。
  2. Activate をクリックして設定への変更をデプロイします。

フォーマットの例

以下に示すのは、Amazon KDS にデータを送信する書式指定文字列の例です。書式指定文字列の詳細については、こちらをご覧ください。

<LogStreamingDefaultFormat />

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