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ログストリーミング: Oracle Cloud ストレージ
最終更新日 2021-09-01
Fastly のリアルタイムログストリーミング機能は、Oracle Cloud の S3 Compatibility API の接続オプションを使用して、Oracle Cloud ストレージにログファイルを送信することができます。Oracle Cloud ストレージは開発者や IT チームによって使用される静的ファイルストレージサービスです。
注意
Fastly ではサードパーティのサービスに関する直接のサポートは行っておりません。詳細については、Fastly のご利用規約をご覧ください。
前提条件
Oracle Cloud ストレージを Fastly サービスのログエンドポイントとして追加する前に、Access Key と Secret Key で構成される Oracle の Customer Secret Key が必要です。これらには、バケットに対する読み取りと書き込みの許可が必要です。
また、バケットに割り当てられている名前空間識別子も必要です。バケットをクリックして Bucket Information タブで名前空間を見つけることができます (以下の例では decafbaddeadbeef
)。
Oracle Cloud ストレージをログエンドポイントとして追加する
注意
このログエンドポイントは Fastly の Deliver サービス (VCL ベース) でのみご利用いただけます。Compute サービスではご利用いただけません。
Oracle Cloud ストレージのアカウントを登録して Access Key を作成した後、 以下の手順に従って Oracle Cloud ストレージをログエンドポイントとして追加します。
- Deliver サービス
- リモートログストリーミングの設定に関するガイドをご確認ください。
- Amazon Web Services S3 のロゴをクリックします。
- 以下の要領で Create an Amazon S3 endpoint ページの各フィールドに入力します。
- Name フィールドに分かりやすいエンドポイントの名前を入力します。
- Placement セクションでは、生成される VCL にログコールが配置される場所を選択します。有効な値は Format Version Default、waf_debug (waf_debug_log)、None です。詳細については、ログ配置の変更に関するガイドをご覧ください。
- Log format フィールドには、ログ形式に使用する Apache 形式の文字列や VCL 変数を任意で入力します。詳細については、形式例のセクションをご覧ください。
- (オプション) Timestamp format フィールドに、ログファイルのタイムスタンプ形式を入力します。デフォルトでは
strftime
互換文字列です。詳細については、ログファイルの書き込み先の変更に関するガイドを参照してください。 - Access method のセクションで User Credentials を選択します。
- Bucket name フィールドに、ログを保存する Oracle Cloud ストレージのバケット名を入力します。
- Access key フィールドに、Oracle アカウントに関連付けられたアクセスキーを入力します。
- Secret key フィールドに、Oracle アカウントに関連付けられた秘密鍵を入力します。
- (オプション) Period フィールドに、ログファイルのローテーションの頻度をコントロールするための間隔 (秒単位) を入力します。ローテーションにより、1つのファイルオブジェクトが完了すると、新たなファイルオブジェクトが作成されます。以前に作成されたファイルオブジェクトが削除されることはありません。デフォルトでは
3600
秒に設定されています。
- Create a new S3 endpoint エリアで、Advanced options をクリックします。
- Advanced options の残りの部分に以下のように入力します。
- (オプション) Path フィールドには、ファイルを保存するバケット内のパスを入力します。パスの末尾にスラッシュを付けます。このフィールドを空にすると、ファイルはバケットのルートパスに保存されます。詳細については、ログファイルの書き込み先の変更に関するガイドを参照してください。
- Domain フィールドに
<namespace>.compat.objectstorage.<region>.oraclecloud.com
と入力します。 - (オプション) PGP public key フィールドに、Fastly がログファイルをディスクに書き込む前に、ログファイルを暗号化するために使用する PGP 公開鍵を入力します。秘密鍵で復号化することによってのみ、コンテンツを読み取ることができます。PGP 公開鍵は PEM (Privacy-Enhanced Mail) 形式でなければなりません。詳細については、ログの暗号化に関するガイドをご覧ください。
- Select a log line format のセクションで、ログメッセージのログライン形式を選択します。詳細については、ログライン形式の変更に関するガイドをご覧ください。
- (オプション) Compression フィールドで、ログファイルに適用する圧縮形式を選択します。詳細については、ログ圧縮オプションの変更に関するガイドをご覧ください。
- Redundancy level メニューから、設定を選択します。有効な値は Standard および Infrequent Access です。デフォルトでは Standard に設定されています。
- (オプション) Server side encryption のエリアには、Fastly が Oracle Cloud Storage バケットに書き込むファイルを保護するための暗号化メソッドを選択します。 有効な値は None または AES-256 です。詳細については、この機能に関する Oracle のガイドをご参照ください。鍵管理サービスがサポートされていないことを除けば、この機能は Amazon の実装と機能的には同じです。
- Create をクリックして新規のログエンドポイントを作成します。
- Activate をクリックして設定への変更をデプロイします。
注意
Fastly は Oracle Cloud にログを継続的にストリーミングしていますが、Oracle Cloud の Web サイトおよび API からは、アップロードが完了するまでファイルにアクセスできません。
フォーマットの例
以下に示すのは、Oracle Cloud Storage にデータを送信する書式指定文字列の例です。書式指定文字列の詳細については、こちらをご覧ください。
123456789101112131415161718
{ "timestamp": "%{strftime(\{"%Y-%m-%dT%H:%M:%S%z"\}, time.start)}V", "client_ip": "%{req.http.Fastly-Client-IP}V", "geo_country": "%{client.geo.country_name}V", "geo_city": "%{client.geo.city}V", "host": "%{if(req.http.Fastly-Orig-Host, req.http.Fastly-Orig-Host, req.http.Host)}V", "url": "%{json.escape(req.url)}V", "request_method": "%{json.escape(req.method)}V", "request_protocol": "%{json.escape(req.proto)}V", "request_referer": "%{json.escape(req.http.referer)}V", "request_user_agent": "%{json.escape(req.http.User-Agent)}V", "response_state": "%{json.escape(fastly_info.state)}V", "response_status": %{resp.status}V, "response_reason": %{if(resp.response, "%22"+json.escape(resp.response)+"%22", "null")}V, "response_body_size": %{resp.body_bytes_written}V, "fastly_server": "%{json.escape(server.identity)}V", "fastly_is_edge": %{if(fastly.ff.visits_this_service == 0, "true", "false")}V}
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