ログストリーミング: Storj DCS

Fastly のリアルタイムログストリーミング機能は、S3互換かつ、デフォルトでエンドツーエンドで暗号化された分散型オブジェクトストレージサービスの Storj DCS にログファイルを送信することができます。

注意

Fastly ではサードパーティのサービスに関する直接のサポートは行っておりません。詳細については、Fastly のご利用規約をご覧ください。

前提条件

Fastly サービスのログエンドポイントとして Storj DCS を追加する前に、Storj DCS アカウントプロジェクトとアクセスの認証情報、およびログ出力を保存するバケットを作成する必要があります。

Storj DCS をログエンドポイントとして追加

注意

このログエンドポイントは Fastlyの Deliver サービス (VCL ベース) でのみご利用いただけます。Compute サービスではご利用いただけません。

次の指示に従って、ログエンドポイントとして GCS を追加してください。

  1. Deliver サービス
  1. リモートログストリーミングの設定に関するガイドをご確認ください。
  2. Amazon Web Services S3 のロゴをクリックします。
  3. 以下の要領で Create an Amazon S3 endpoint ページの各フィールドに入力します。
    • Name フィールドに分かりやすいエンドポイントの名前を入力します。
    • Placement セクションでは、生成される VCL にログコールが配置される場所を選択します。有効な値は Format Version Defaultwaf_debug (waf_debug_log)None です。詳細については、ログ配置の変更に関するガイドをご覧ください。
    • Log format フィールドには、ログ形式に使用する Apache 形式の文字列や VCL 変数を任意で入力します。詳細については、形式例のセクションをご覧ください。
    • (オプション) Timestamp format フィールドに、ログファイルのタイムスタンプ形式を入力します。デフォルトでは strftime 互換文字列です。詳細については、ログファイルの書き込み先の変更に関するガイドを参照してください。
    • Bucket name フィールドに、ログを保存する Storj DCS バケットの名前を入力します。
    • Access method のセクションで User Credentials を選択します。
    • Access key フィールドに、Storj DCS バケットに関連付けられたアクセスキーを入力します。
    • Secret key フィールドに、Storj DCS バケットに関連付けられたシークレットキーを入力します。
    • (オプション) Period フィールドに、ログファイルのローテーションの頻度をコントロールするための間隔 (秒単位) を入力します。この値は、デフォルトでは 3600 秒です。
  4. Advanced options をクリックして、以下のように、フィールドにすべて入力します。
    • (オプション) Path フィールドには、ファイルを保存するバケット内のパスを入力します。パスの末尾にスラッシュを付けます。このフィールドを空にすると、ファイルはバケットのルートパスに保存されます。詳細については、ログファイルの書き込み先の変更に関するガイドを参照してください。
    • Domain フィールドに、Storj DCS ゲートウェイの完全な認証ホスト名を入力します。
    • (オプション) PGP public key フィールドに、Fastly がログファイルをディスクに書き込む前に、ログファイルを暗号化するために使用する PGP 公開鍵を入力します。秘密鍵で復号化することによってのみ、コンテンツを読み取ることができます。PGP 公開鍵は PEM (Privacy-Enhanced Mail) 形式でなければなりません。詳細については、ログの暗号化に関するガイドをご覧ください。
    • Select a log line format のセクションで、ログメッセージのログライン形式を選択します。詳細については、ログライン形式の変更に関するガイドをご覧ください。
    • (オプション) Compression フィールドで、ログファイルに適用する圧縮形式を選択します。詳細については、ログ圧縮オプションの変更に関するガイドをご覧ください。
    • Redundancy level メニューから、設定を選択します。デフォルトでは Standard に設定されています。
    • (オプション) Server-side encryption のエリアには、Fastly が Storj DCS バケットに書き込むファイルを保護するための暗号化メソッドを選択します。有効な値は None または AES-256 です。
  5. Create をクリックして新規のログエンドポイントを作成します。
  6. Activate をクリックして設定への変更をデプロイします。

フォーマットの例

以下に示すのは、Storj DCS にデータを送信する書式指定文字列の例です。書式指定文字列の詳細については、こちらをご覧ください。

1{
2 "timestamp": "%{strftime(\{"%Y-%m-%dT%H:%M:%S%z"\}, time.start)}V",
3 "client_ip": "%{req.http.Fastly-Client-IP}V",
4 "geo_country": "%{client.geo.country_name}V",
5 "geo_city": "%{client.geo.city}V",
6 "host": "%{if(req.http.Fastly-Orig-Host, req.http.Fastly-Orig-Host, req.http.Host)}V",
7 "url": "%{json.escape(req.url)}V",
8 "request_method": "%{json.escape(req.method)}V",
9 "request_protocol": "%{json.escape(req.proto)}V",
10 "request_referer": "%{json.escape(req.http.referer)}V",
11 "request_user_agent": "%{json.escape(req.http.User-Agent)}V",
12 "response_state": "%{json.escape(fastly_info.state)}V",
13 "response_status": %{resp.status}V,
14 "response_reason": %{if(resp.response, "%22"+json.escape(resp.response)+"%22", "null")}V,
15 "response_body_size": %{resp.body_bytes_written}V,
16 "fastly_server": "%{json.escape(server.identity)}V",
17 "fastly_is_edge": %{if(fastly.ff.visits_this_service == 0, "true", "false")}V
18}

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