ログストリーミング:Kafka
最終更新日 2022-07-22
Fastly の リアルタイムログストリーミング 機能は、Apache Kafka にログファイルを送信することができます。Kafka は、リアルタイムデータフィードを処理するための、高スループットで低レイテンシのオープンソースプラットフォームです。
注意
Fastly ではサードパーティのサービスに関する直接のサポートは行っておりません。詳細については、Fastly サービスの利用規約をご参照ください。
前提条件
Fastly サービスのログエンドポイントとして Apache Kafka を追加する前に、Kafka がリモートサーバー上で作動していることを確認してください。1 つ以上のサーバー (Broker) のホスト名や IP アドレス、およびメッセージが保存されるカテゴリーやフィード名 (Topic) が必要になります。Kafka の設定に関する詳細情報は、Apache Kafka クイックスタートガイドをご参照ください。
ログエンドポイントとして Kafka を追加
次の手順に従って、ログエンドポイントとして Kafka を追加してください。
- リモートログストリーミングの設定に関するガイドの情報をご参照ください。
- Apache Kafka Create endpoint ボタンをクリックします。Create an Apache Kafka endpoint ページが表示されます。
- Create an Apache Kafka endpoint フィールドに次のように入力します。
- Name フィールドに分かりやすいエンドポイントの名前を入力します。
- Placement セクションでは、生成される VCL にログコールが配置される場所を選択します。有効な値は Format Version Default、
waf_debug
(waf_debug_log
)、None です。詳細については、ログ配置の変更に関するガイドをご参照ください。 - Log format 欄には、ログフォーマットに使用するための Apache 形式の文字列や VCL 変数を任意で入力します。詳細は形式の例のセクションを参照してください。
- Brokers フィールドには、1つ以上のサーバー (Kafka ブローカー) のホスト名または IP アドレスを入力します。デフォルトでは、ポート 9902 を使用します。デフォルトのポートと異なる場合、ホスト名にフォーマット
:[port]
(例::443
) を使用してポートを追加してください。複数のサーバーをコンマ区切りの文字列を使用して指定することができます。 - Topic フィールドには、ログを送信するトピック名を入力します。
- Maximum bytes フィールドには、 ログバッチの最大サイズをオプションで入力します。
- Parse key-values から、ログ形式内のキーと値ペアを解析するかどうかを任意で選択します。
- Write acknowledgement エリアでは、書き込みが成功する前に、リーダーが受信する書き込み確認を任意で選択します。
- Compression codec エリアには、ログの圧縮に使用する適切なコーデックを任意で選択します。
- Use SASL 制御から、SASL 認証を有効にするかどうかを任意で選択します。SASL 認証は、TLS の暗号化と同時に有効にすることができます。Yes を選択すると、追加の SASL 認証フィールドが表示されます。
- SASL authentication mechanism メニューから、SASL クライアント認証のユーザー名とパスワードの認証に使用する適切なチャレンジレスポンスを選択します。
- User フィールドに、SASL クライアント認証ユーザー名を入力します。
- Password フィールドに、SASL クライアント認証パスワードを入力します。
- Use TLS 制御から、Kafka エンドポイントで TLS 暗号化を有効にするかどうかを任意で選択します。TLS 暗号化は、SASL 認証と同時に有効にすることができます。Yes を選択すると、追加の TLS フィールドが表示されます。
- TLS hostname フィールドに、ログの送信先サーバーの証明書を検証するためのホスト名を任意で入力します。これは、証明書のサブジェクト代替名 (SAN) フィールドの1つと同じである必要があります。コモンネーム (CN) はサポートされていません。 ホスト名が指定されていない場合、Brokers フィールドに最初のブローカーのホスト名が使用されます。このフィールドは、Use TLS メニューから Yes を選択した場合にのみ表示されます。
- TLS CA certificate フィールドには、オリジンサーバーの証明書が有効であることを確認するために使用する認証機関 (CA) の証明書を任意でコピー&ペーストしてください。アップロードする証明書は PEM 形式である必要があります。周知の認証機関によって署名されてない場合には、証明書のアップロードを熟慮してください。TLS 証明書が周知の機関によって署名されていれば、必要ありません。このフィールドは、Use TLS メニューから Yes を選択した場合にのみ表示されます。
- TLS client certificate フィールドには、オリジンサーバーへの認証に使用する TLS クライアント証明書を任意でコピー&ペーストしてください。アップロードする TLS クライアント証明書は、PEM 形式で、クライアント証明書を添付する必要があります。TLS クライアント証明書により、Fastly が接続を実行していることをサーバーが認証できるようになります。このフィールドは、Use TLS メニューから Yes を選択した場合にのみ表示されます。
- TLS client key フィールドには、バックエンドサーバーへの認証に使用する TLS クライアントキーを任意でコピー&ペーストしてください。アップロードする TLS クライアントキーは、PEM 形式で、TLS クライアント証明書を添付する必要があります。TLS クライアントキーにより、Fastly が接続を実行していることをサーバーが認証できるようになります。このフィールドは、Use TLS メニューから Yes を選択した場合にのみ表示されます。
- Create ボタンをクリックすると、新しいログエンドポイントが作成されます。
- Activate ボタンをクリックして設定変更をデプロイします。
の形式例
以下に示すのは、Apache Kafka にデータを送信する書式の例です。書式の詳細については、こちらをご覧ください。
1{2 "timestamp": "%{strftime(\{"%Y-%m-%dT%H:%M:%S%z"\}, time.start)}V",3 "client_ip": "%{req.http.Fastly-Client-IP}V",4 "geo_country": "%{client.geo.country_name}V",5 "geo_city": "%{client.geo.city}V",6 "host": "%{if(req.http.Fastly-Orig-Host, req.http.Fastly-Orig-Host, req.http.Host)}V",7 "url": "%{json.escape(req.url)}V",8 "request_method": "%{json.escape(req.method)}V",9 "request_protocol": "%{json.escape(req.proto)}V",10 "request_referer": "%{json.escape(req.http.referer)}V",11 "request_user_agent": "%{json.escape(req.http.User-Agent)}V",12 "response_state": "%{json.escape(fastly_info.state)}V",13 "response_status": %{resp.status}V,14 "response_reason": %{if(resp.response, "%22"+json.escape(resp.response)+"%22", "null")}V,15 "response_body_size": %{resp.body_bytes_written}V,16 "fastly_server": "%{json.escape(server.identity)}V",17 "fastly_is_edge": %{if(fastly.ff.visits_this_service == 0, "true", "false")}V18}