Compute@Edge ログストリーミング: Amazon S3
最終更新日 2022-12-20
Fastly の Compute@Edge サービスのリアルタイムログストリーミング機能では、ログファイルを Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) に送信することができます。Amazon S3 は、開発者や IT チームによって使用される静的ファイルストレージサービスです。このガイドの手順を使用して、別の S3 互換サービスへのログストリーミングを設定することもできます。
注意
Fastly ではサードパーティのサービスに関する直接のサポートは行っておりません。詳細については、Fastly サービスの利用規約をご参照ください。
前提条件
Fastly Compute@Edge サービスのログ エンドポイントとして Amazon S3 を追加する前に、AWS アカウントにて Fastly 専用の Identity and Access Management (IAM) 認証情報を作成することをお勧めします。その際、一時的な認証情報を与えることができる、AWS IAM のロールを作成することをお勧めします。詳細については、Fastly ログ用 AWS IAM ロールの作成を参照してください。または、IAM ユーザーを作成し、ユーザーにログストリームの s3:PutObject
権限を与えることもできます。詳細については、Amazon の AWS の認証情報の解説・取得方法に関するガイドをご参照ください。
ログエンドポイントとしての Amazon S3 の追加
Amazon S3 のアカウントに登録し、Amazon S3 で IAM ユーザーを作成した後、以下の手順で Amazon S3 をログエンドポイントとして追加します。
- Rust、AssemblyScript、および JavaScript で書かれた Compute@Edge コードでログ記録を実行する方法に関する詳細については Fastly の開発者向けドキュメントをご覧ください。
- Amazon Web Services S3 の Create endpoint ボタンをクリックします。Create an Amazon S3 endpoint ページが表示されます。
- 以下の要領で Create an Amazon S3 endpoint ページの各フィールドに入力します。
- Name フィールドに、Compute@Edge コードに指定した名前を入力します。例えば、Rust コードの例では、名前は
my_endpoint_name
です。 - Timestamp format フィールドに、ログファイルのタイムスタンプ形式を任意で入力します。デフォルトは
strftime
互換形式の文字列です。詳細については、ログファイルの書き込み先の変更に関するガイドを参照してください。 - Bucket name フィールドに、ログを保存する Amazon S3 バケットの名前を入力します。
- Access method フィールドでは、User Credentials または IAM Role を選択します。
- User Credentials を選択した場合、AWS アカウントで作成した Fastly 専用の IAM ユーザーに関連するアクセスキーとシークレットキーを入力します。詳細については、セキュリティの認証情報に関する Amazon ドキュメントをご参照ください。
- Name フィールドに、Compute@Edge コードに指定した名前を入力します。例えば、Rust コードの例では、名前は
注意
パスワード管理ソフトウェアによっては、Web ブラウザが誤って Secret Key フィールドをパスワードフィールドとして扱う場合があります。そのため、ソフトウェアによってこのフィールドに Fastly アカウントのパスワードが自動的に入力されてしまう場合があります。Fastly サービスと AWS が統合されなくなってしまいますので、その場合は代わりに Secret Key を手動で入力してください。
- IAM Role を選択した場合、S3 への Fastly のアクセスを許可する IAM の役割用の Amazon Resource Name (ARN) を入力します。詳細については、Fastly ログ専用 AWS IAM ロールの作成を参照してください。
を使用し、好ましい非圧縮サイズの S3 ログファイルオブジェクトを近似します。実際のログの容量によってサイズが変動する場合があります。
- Create a new S3 endpoint の Advanced options リンクをクリックし、 必要であればフィールドを変更します (任意)。
- 以下のように Create an Amazon S3 endpoint ページの Advanced options に入力します。
- Path フィールドには、ファイルを保存するバケット内のパスを任意で入力します。パスの末尾にはスラッシュが付きます。このフィールドを空にすると、ファイルはバケットのルートパスに保存されます。詳細については、ログファイルの書き込み先の変更に関するガイドを参照してください。
- Domain フィールドには、Amazon S3 エンドポイントのドメインをオプションで入力します。Amazon S3 バケットが米国標準地域で作成されていない場合、適切なエンドポイント URL に該当するようにドメインを設定する必要があります。Amazon S3 のドキュメントページにあるリージョンエンドポイントのセクションの表を使用します。S3 互換のストレージシステム (Dreamhost の DreamObjects など) を利用するには、そのサービスのドメイン名と一致させるようにドメインを設定します (例えば、DreamObjects の場合ドメイン名は
objects.dreamhost.com
)。 - PGP public key フィールドに、Fastly がディスクに書き込む前にログファイルを暗号化するために使用する PGP 公開鍵を任意で入力します。秘密鍵で復号化することによってのみ、コンテンツを読むことができます。PGP キーは PEM (プライバシー強化メール) 形式でなければなりません。詳細については、ログの暗号化に関するガイドをご覧ください。
- Select a log line format のセクションで、ログメッセージのログライン形式を選択します。詳細については、ログライン形式の変更に関するガイドをご覧ください。
- Compression フィールドに、ログファイルに適用する圧縮形式を任意で選択します。ログ圧縮オプションの変更に関するガイドをご参照ください。
- Redundancy level メニューから、設定を選択します。デフォルトでは Standard に設定されています。Amazonの 低冗長化ストレージガイドにて、低冗長化ストレージに関する詳細をご確認ください。
- ACL メニューから、オプションでアクセス制御ヘッダーを選択します。詳細については、Amazon のアクセス制御リスト(ACL)固有のリクエストヘッダーに関するドキュメントをご参照ください。
- Server side encryption では、Fastly が Amazon S3 バケットに書き込むファイルを保護するための暗号方法を選択します。有効な値は、None、AES-256、および AWS Key Management Service です。AWS Key Management Service を選択した場合、AWS KMS Key ID を入力する必要があります。詳細については、サーバーサイドの暗号化を使用したデータ保護に関する Amazon のガイド をご参照ください。
- Create ボタンをクリックすると、新しいログエンドポイントが作成されます。
- Activate ボタンをクリックして設定変更をデプロイします。
注意
Fastly は Amazon S3 にログを継続的にストリームするものの、Amazon S3 のウェブサイトと API では、アップロードが完了するまでファイルにアクセスすることはできません。
推奨されるログ形式
ログメッセージは、Amazon S3 から処理できる限り、任意の形式を使用することができます。